開発者むけの情報
ソースからビルドしてインストールする
「ひらがなIME」をソースからビルドしてインストールするには、つぎのようにします。
git clone https://github.com/esrille/ibus-hiragana.git
cd ibus-hiragana
meson setup --prefix /usr _build [-Denable-dic=false] [-Denable-html=false] [-Dpython=python3]
ninja -C _build
ninja -C _build install
meson setup
では、つぎのようなオプションを指定できます。
-Denable-dic=true
を指定すると、漢字辞書とカタカナ辞書をビルドすることができます。-Denable-html=true
を指定すると、マークダウン ファイルからヘルプ用のhtmlファイルをビルドすることができます。-Dpython
をつかうと、使用するpythonコマンドを指定できます。たとえば、Python 3.12を使用したいときは、
のように指定します。-Dpython=python3.12
ビルドするときに必要なパッケージについては、debian/controlのBuild-Depends、あるいは、ibus-hiragana.specのBuildRequiresを参考にしてください。
Fedoraであれば、つぎのコマンドでビルドに必要なパッケージをインストールできます。
sudo yum-builddep ibus-hiragana.spec
Ubuntuであれば、つぎのコマンドでビルドに必要なパッケージをインストールできます。
sudo apt build-dep .
テストのしかた
「ひらがなIME」は、Pythonのvenvのなかで実行されています。テストもvenvのなかで実行します。テストによっては、あらかじめ大規模言語モデル用のパッケージもインストールしておく必要があります。
source ~/.local/share/ibus-hiragana/venv/bin/activate
meson test -C _build --verbose
アンインストールのしかた
ソースからインストールした「ひらがなIME」をアンインストールするには、つぎのようにします。
sudo ninja -C _build uninstall
ninjaのuninstallコマンドは、ディレクトリ /usr/share/ibus-hiragana
までは削除しません。このディレクトリが不要なときは、つぎのようにして削除します。
sudo rm -rf /usr/share/ibus-hiragana