かな入力(にゅうりょく)

 かな入力(にゅうりょく)をつかうとき、「ひらがなIME」では、つぎのふたつのかな配列(はいれつ)をえらべます。

配列(はいれつ)のなまえ 説明(せつめい)
JISかな配列(はいれつ) 現在(げんざい)日本語(にほんご)キーボードに刻印(こくいん)されているかな配列(はいれつ)です。
New(ニュー) Stickney(スティックニー) 配列(はいれつ) JISかな配列(はいれつ)よりもおぼえやすく、つかいやすい配列(はいれつ)です。

※ かな配列(はいれつ)のきりかえは、「設定(せってい)のかえかた ― キーボード タブ」をおこないます。

JISかな配列(はいれつ)

 JISかな配列(はいれつ)は、つかうキーの(かず)がおおく、つかいにくいところがあります。「むめ゛゜」といった文字(もじ)が、かなりうちにくい位置(いち)にあります。

日本語(にほんご)キーボード(よう)

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 JISかな配列(はいれつ)はおぼえにくく、うちにくいと、よくいわれます。このことが、いまでは、おおくのひとがローマ()入力(にゅうりょく)をつかっている理由(りゆう)のひとつとかんがえられます。

New Stickney 配列(はいれつ)(だい)17(あん)

 New Stickney 配列(はいれつ)は、研究(けんきゅう)(ちゅう)のあたらしいかな配列(はいれつ)です。うちやすい3(だん)10(れつ)のキーのなかに、かな文字(もじ)をおさめています。かな文字(もじ)は、おぼえやすいように、五十(おん)(ぎょう)ごとにまとめて配置(はいち)しています。テンテン(゛)をつけられる(ぎょう)、それから、(ぎょう)のキーはひだり()がわにあります。

 キーボードの文字(もじ)配列(はいれつ)は、じっさいの文章(ぶんしょう)をうちやくすくなっていることもたいせつです。たんじゅんな五十(おん)(じゅん)のキーボードは文章(ぶんしょう)入力(にゅうりょく)にはむいていません。かな文字(もじ)には、文中(ぶんちゅう)によくでてくる()もあれば、そうでない()もあります。文中(ぶんちゅう)のかな文字(もじ)のならびかたにも、よくあるならびかたと、そうでないものがあります。New Stickney 配列(はいれつ)は、そうした日本語(にほんご)特徴(とくちょう)利用(りよう)して、ひとつひとつの文字(もじ)をならべています。

英語(えいご)キーボード(よう)

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日本語(にほんご)キーボード(よう)

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いまのJISかな配列(はいれつ)がつかいにくいものになった経緯(けいい)

 現在(げんざい)のJISかな配列(はいれつ)は、1923(ねん)にバーナム・クース・スティックニーが設計(せっけい)したかなタイプライター(よう)配列(はいれつ)がもとになっています。かな文字(もじ)のキーは、おぼえやすいように、五十(おん)(ぎょう)ごとにまとめられていました。文中(ぶんちゅう)にあまりでてこない「」や「」といった文字(もじ)は、シフトキーをつかってうつようになっていました。

 したの()現在(げんざい)のキーボードにスティックニーのかな配列(はいれつ)をかさねたものです。かな文字(もじ)が五十(おん)(ぎょう)ごとにまとまっていることが、よくわかります。


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(): スティックニーのかな配列(はいれつ)

 スティックニーは、かな配列(はいれつ)をおぼえやすくするために、つぎのような方法(ほうほう)をもちいました。

 また、スティックニーは、配列(はいれつ)をおぼえやすいように、「」と「」のような()がきのあるかな文字(もじ)をふたつセットにして(さい)上段(じょうだん)にあつめました。「」をひとつしたの、うちやすい(だん)にしたのは、「」が文章(ぶんしょう)のなかでよくでてくるためとしるしています。

 機械(きかい)(しき)タイプライターでは、ひとつのキーでうてるのは、ノーマルがわとシフトがわの2文字(もじ)だけでした。スティックニーは、シフトがわのうちやすい位置(いち)に、数字(すうじ)記号(きごう)をおきました。

 そうしているうちに、日本語(にほんご)英語(えいご)どちらもうてるコンビネーション・タイプライターがつくられました。コンビネーション・タイプライターでは、各キーのシフトがわにアルファベットをおきました。そのかわり、もともとシフトがわにあったかな文字(もじ)が、キーボードの(みぎ)すみにうつされました。そのために、五十(おん)(ぎょう)ごとのキーのまとまりがくずれました。


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(): コンビネーション タイプライターの配列(はいれつ)

 JIS配列(はいれつ)は、キーボードのキーの(かず)をさらにふやして、「゛゜」をよりうちにくい位置(いち)にうつしました。JISかな配列(はいれつ)がおぼえにくく、うちにくいといわれるのは、こうした歴史(れきし)(てき)経緯(けいい)によるものです。

(しん)JIS配列(はいれつ)

 JISかな配列(はいれつ)がつかいにくいということで、1986年にあたらしいJISかな配列(はいれつ)がつくられたことがあります。しかし、この(しん)JIS配列(はいれつ)普及(ふきゅう)することなく、現在(げんざい)では廃止(はいし)されています。普及(ふきゅう)しなかった理由(りゆう)はいくつかあげられています。JIS配列(はいれつ)よりもさらにおぼえにくい配列(はいれつ)だったことも、その理由(りゆう)のひとつとしてあげられています。

 したの()現在(げんざい)のキーボードに(しん)JIS配列(はいれつ)をかさねたものです。キーボードから文字(もじ)をさがすのは、もともとのJIS配列(はいれつ)よりもむずかしくなってしまっています。これは、専門(せんもん)のオペレーターが高速(こうそく)にタイピングできるようにすることも目標(もくひょう)にしていたためです。



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英字/仮名

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 JIS規格(きかく)としては廃止(はいし)されましたが、(しん)JIS配列(はいれつ)には、よいところもありました。

 New Stickney配列(はいれつ)は、スティックニーのかな配列(はいれつ)(しん)JIS配列(はいれつ)のよい部分(ぶぶん)を、どちらもいかすように設計(せっけい)されています。かなの配置(はいち)も、(ちゅう)(だん)の「」,「うい」などは(しん)JIS配列(はいれつ)設計(せっけい)をそのままひきついでいます。